インフルエンザ流行しています
埼玉県に「警報」が発令
例年は冬に流行するインフルエンザですが、今年は季節外れの流行が続いています。
インフルエンザでは、定点に指定された病院の患者が「10人」を超えると「注意報」が、「30人」を超えると「警報」が発令されます。
10月29日の時点では、「埼玉県」が30人を超えて「警報」が発令されました。
「警報」が発令されるのは、「愛媛県」に続いて2県目です。
全国の平均も「19.68人」となり、10週連続で増え続けています。
この1週間の全国の患者数は、前の週から13万人多いおよそ67万4000人となっていて、ことし9月4日以降の累積の患者数はおよそ291万5000人と推計されています。
東京都と千葉県、沖縄県を除く、すべての都道府県で前の週より患者の数が増加しています。
ほぼ全国でインフルエンザが流行中
現在、47の都道府県のうち、42の県で「警報」か「注意報」が発令されています。
「警報」や「注意報」が発令されていないのは、「青森県」「岩手県」「富山県」「石川県」「福井県」の5つだけとなりました。
また、愛媛県と埼玉県以外でも、「警報」レベルに近づいている県が多く、今後も油断できません。
すでにインフルエンザの流行は一部の地域だけではなく、全国的な流行となっています。
また、年齢別では患者全体の6割が14歳以下の子どもだということです。
「流行が前倒しで起きている」
インフルエンザの流行状況について全国的に増加傾向がみられ、警報レベルを超えたり、その水準に近づいたりしている地域が増えています。中には愛媛県のように、例年のピークと同じ程度の数の患者が報告された地域もあり、流行が前倒しで起きている状況が明らかになってきました。また、通常のシーズンのように、ここから年明けにかけて、さらに患者が増え、大きな波を作る可能性もあります。
一方、新型コロナウイルスについては8週連続で減少傾向が見られ、感染の広がりはかなり落ち着いています。ただ、感染から数か月が経過すると免疫が低下した人が増えるため寒い冬の時期と重なって、再拡大するリスクはあります。
【参考文献】
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231106/k10014248711000.html
https://seniorguide.jp/article/1544969.html
感染予防の徹底
流行前のワクチン接種
インフルエンザワクチンは、感染後に発症する可能性を低減させる効果と、発症した場合の重症化防止に有効と報告されております。
外出後の手洗い等
流水・石鹸による手洗いは手指など体についたインフルエンザウイルスを物理的に除去するために有効な方法であり、インフルエンザに限らず接触や飛沫感染などを感染経路とする感染症の対策の基本です。インフルエンザウイルスにはアルコール製剤による手指衛生も効果があります。
適度な湿度の保持
空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。特に乾燥しやすい室内では、加湿器などを使って適切な湿度(50~60%)を保つことも効果的です。
十分な休養とバランスのとれた栄養摂取
体の抵抗力を高めるために、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取を日ごろから心がけましょう。
人混みや繁華街への外出を控える
インフルエンザが流行してきたら、特に御高齢の方や基礎疾患のある方、妊婦、体調の悪い方、睡眠不足の方は、人混みや繁華街への外出を控えましょう。やむを得ず外出して人混みに入る可能性がある場合には、ある程度、飛沫感染等を防ぐことができる不織布(ふしょくふ)製マスクを着用することは一つの防御策と考えられます。
【参考文献】厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html
ご自愛ください!
コロナの流行が落ち着いている一方で、例年よりもはるかに早いインフルエンザの流行が見られています。一人ひとりの感染対策の知識や、感染予防の徹底力が問われてくると思います。
普段からの手洗い・うがい・マスクなどの徹底はもちろんのこと、厚生労働省のガイドラインにもあるように、心身の健康的な生活を心掛けた上で、休養・栄養バランス、睡眠などご自身の体に十分配慮してこの冬を乗り越えていきましょう!
今年は暖冬と言われていますが、天候の寒暖差が激しい冬でもありますので、天候の変動には負けないような体つくりを一緒にしていきましょう!!