草加の歴史民俗資料館
草加市立歴史民俗資料館
源兵衛せんべい店舗がある、埼玉県草加市には歴史民俗資料館があります。
建物の歴史は古く、大正15年(1926)に草加小学校の西校舎として建てられた埼玉県初の鉄筋コンクリート造りの校舎を再利用しています。
この校舎が建てられる3年前の大正12年(1923)に起きた関東大震災の教訓から、草加の人々は、子どもたちの命を守るため、木造校舎の倍以上もの費用をかけ、耐震・耐火構造を備えた鉄筋コンクリート造りの校舎を建設しました。
校舎としては昭和54年度(1979)をもって活用を終えましたが、昭和58年(1983)11月1日、草加市の文化財を保護するための施設である「草加市立歴史民俗資料館」として新たなスタートを切りました。
歴史民俗資料館は、「造形の模範になっている」建造物であると評価され、平成20年(2008)に国の登録有形文化財(建造物)となっています。
大正時代の建物といえば、そのほとんどが木造・低層でしたので、鉄筋コンクリート造の重厚な校舎が放つ近代的・先駆的な雰囲気は、竣工後すぐに始まる「昭和」という新たな時代にふさわしいものであったと評価することができます。
歴史民俗資料館では、季節ごとに草加地域の歴史文化をテーマにした企画展を開催するほか、一年を通じて歴史講座(れきみん講座)や子どもたちを対象にした体験教室を開催しています。
草加駅から源兵衛せんべいに行く通り道でもありますので、ご興味のある方はぜひ立ち寄ってみてください!
【参考文献】
https://www.city.soka.saitama.jp/li/040/090/050/index.html
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